

北の大地に誘(いざな)われ… 北海道ひとり旅(第2話)
北の大地に降り立ち、まず直面したのが「ガス缶問題」でした。 今回の旅は気ままな車中泊。 いつも使っている山用のガスバーナーを持参し、お湯を沸かしたり、ちょっとした料理を作ったりするつもりでした。 しかし飛行機には、安全管理上の問題で、ガス缶を持ち込むことが禁止されています。 そこで、北海道に降り立ったらまず、ガス缶を購入しようと決めていました。 レンタカーを借りた後、真っ先に帯広市内のアウトドア店に向け、車を走らせます。 外は雨… 延々と続くまっすぐな道… 見渡す限り拡がる広大な草原… 走れど走れど、帯広市街にはなかなか近づきません。 こんなところでもあらためて、「ああ 北海道に来たんだな~」と実感します。 帯広市街に入り、アウトドア店に行こうとしましたが、時刻は午前9時過ぎ。 当然ですが、どこのお店もまだ開店前です。 雨の街中。 このまま車の中で開店を待つか… と、一瞬頭をよぎりましたが、すぐに気が変わりました。 せっかく北海道に来たのにもったいない… 「そうだ、このまま車を走らせ、釧路まで向かおう」 そう思うと同時に、私は車を東に向け走らせて


北の大地に誘(いざな)われ… 北海道ひとり旅(第1話)
2026年9月中旬。 今年2月から続いた一連の富士登山ツアーや、そのほかの夏の仕事がほぼ終了しました。 いわゆる〝シルバーウィーク“には、久しぶりにまとまった、何も考えたりせずに過ごせる「本当の休日」が取れそうでした。 そして思い立ったのが一人旅です。 どこか遠くに行きたいと思い、あまり行ったことのない東北に行くことを幾度となく考えましたが、結局、最終的に選んだのは北海道です。 今年の1月にも訪れた場所であり、過去に何度も行ったことのある北海道ですが、いつもなんとなく、誘われてしまう場所なのです。 9月20日。 午前2時に、伊豆の自宅より羽田空港へ向け、車を走らせます。 空港には朝の5時半だと言うのに、すでにたくさんの人がいます。 昔から私は空港は大好きで、飛行機に乗る訳でなくとも、何度何度も訪れたことがあります。 ここから皆、思い思いの場所へ旅立って行く... 何ともロマンを掻き立てられる場所だな... とつくづく感じてしまいます。 羽田6:55発のAIR DO。 向かうのは、北海道の帯広です。 午前8:20。 飛行機は北海道の「とかち帯広空


2026年、富士登山ツアーが終わりました。
2026年9月6日。 本日、すべてのお客様の下山が完了し、今年のマウンテンガイドサービス自遊舎の「富士登山ツアー2026」が終了となりました。 長かったような、あっという間だったような... でも今は、ただただ 「終わったんだな……」 という気持ちでいっぱいです。 思い起こせば、今年の富士登山ツアーは、2月8日の予約受付から始まりました。 この日は、私が住む温暖な伊豆でも記録的な降雪となった日でした。 午前7時、予約受付開始。 外は一面の雪。 そんな中、パソコンに向かい、かじかむ手で、次から次へと入ってくる予約の対応に追われました... 気が付けば外は真っ暗。 ようやくひと段落したのは、夜10時頃だったことを今でも覚えています... あの日から、約7か月。 振り返ってみると、本当に、本当に長い時間でした... また、今年は昨年に引き続き、富士山に挑戦する皆さんを対象とした「富士登山チャレンジプログラム」も行いました。 さまざまな場所へ出向き、実際の富士登山を意識しながら、お客様と一緒にトレーニングを重ねました... そして7月10日。...


「富士山の大先輩と、久しぶりの再会」
昨日、富士山のガイド業務で新七合目へ向かっている途中、久しぶりに實川欣伸さんにお会いしました。 實川さんは、言わずと知れた「ミスター富士山」。今回、2254回目の富士登山だそうです。 以前、一緒にお客様をガイドさせていただいたこともある、私にとって富士山の大先輩です。 何度も読ませていただいた著書からも伝わってくる、実に破天荒な生き方。 でも、なぜか私は昔から、そんな實川さんの生き方に惹かれるところがありました。 昨日は久しぶりだったこともあり、しばらく立ち話……のつもりが、気がつけば随分長い時間、いろいろな話をしていました。 今、自分自身、少し心が疲れている時期でもあります。 そんな時に、これまでの自分のことも知っている大先輩と話をしていると、不思議なもので、抱えていた悩みがほんの少しだけ小さく感じられてきました。 別れ際、實川さんと握手をしました。 その握手から、何か勇気をもらったような気がします。 まだまだ頑張らなくてはいけないこともあります。 でも昨日は、 「もう少し、頑張ってみようかな」 そんなふうに思えた一日でした。 實川さん、昨日は


富士山シーズン、残り1か月となりました
7月10日に富士山が開山してから、あっという間に1か月近くが過ぎました。 マウンテンガイドサービス自遊舎の2026年シーズンは、9月5〜6日のツアーを最後に終了予定です。 気がつけば、残りちょうど1か月。 今シーズンも多くのお客様と一緒に、富士宮ルートやプリンスルートを中心に富士山をご案内しております。 毎回同じルートを歩いているはずなのに、その日の天候、風や雲、そして一緒に歩く人によって、山の表情はまったく違って見えます。 今までガイドとして、何度も富士山に登っていますが、最近特に感じるのは、「心に残るのは山頂だけではない...」ということです。 途中で立ち止まった場所、何気なく交わした言葉、振り返ったときに見えた景色。 そうした小さな時間の積み重ねが、あとから思い出として残っていくように感じます... 富士山では、同じ道を歩いていても、ずっと同じ歩幅で進めるとは限りません。 先に進む人もいれば、少し後ろから歩く人もいる。 ときには離れて見えることがあっても、同じ空の下で、同じ山を見上げながら歩いていることに変わりはありません。...


「富士登山ツアー2026」富士宮ルート・御殿場ルート 開山!
7/10の富士宮ルート六合目登山道入り口にて(左から、柳沼ガイド・久保田ガイド・桑名ガイド) 本日7月10日、富士宮ルート・御殿場ルート(プリンスルート)が開山しました! 先ほど、柳沼ガイド、桑名ガイドとともに、六合目登山道入口で気持ちを新たに記念撮影してまいりました。 いよいよ富士登山シーズンのスタートです! ご参加いただくすべてのお客様に、安全で楽しく、心に残る富士登山をご案内できるよう、自遊舎スタッフ一同、精一杯サポートしてまいります。 「すべてのお客様の笑顔と感動のために!」 今シーズンも、どうぞよろしくお願いいたします!


富士登山チャレンジプログラム・STEP3最終回!次は富士山の頂へ
昨日6月14日は、3月から続けてきた今年度の「富士登山チャレンジプログラム・STEP3」の最終回でした。 今回は、水ヶ塚公園から富士宮五合目までの往復約13kmのコース。 ご参加いただいた3名のお客様は、可憐な高山植物などを楽しみながら、8時間かけて全員で見事に歩ききることができました! ハクサンフウロ コケモモ イワツメクサ 途中、宝永火口からは富士山頂や宝永山が目の前にドカンと拡がり、その大迫力の絶景には誰もが息をのむほどでした。 回を重ねるごとに皆さまの足取りが力強く、たくましくなっていく姿を間近で見られて、ガイドとして本当に熱いエネルギーをいただきました。 また、チャレンジプログラムは無事に終了したものの、我々もまだまだ富士登山本番に向け、準備の手を緩めるわけにはいきません。 今朝も早朝より、早速、次の本番へのシミュレーションやデスクワークを進めており、夏の富士登山本番に向け、参加される皆さまの思い出に残る富士登山のお手伝いができるよう、頑張っております! プログラムを共に歩んでくださった皆さま、本当にありがとうございました。...


富士登山チャレンジプログラムSTEP3「富士宮五合目~宝永山」を開催しました(6/7)
6月7日、マウンテンガイドサービス自遊舎では、富士登山チャレンジプログラムSTEP3「富士宮五合目~宝永山往復」を開催しました。 当日は久保田ガイドと柳沼ガイドの2名体制で、20名のお客様をご案内しました。 あいにくの小雨模様となり、スタート時から全員レインウェアを着用しての出発となりました。 しかし、富士登山本番でも雨に降られることは決して珍しくありません。 今回は、雨天時の行動や装備の使い方を実際に体験していただく良い機会にもなったのではないかと思います。 今回の目的地は、約300年前の宝永噴火によって誕生した「宝永山」です。 富士宮五合目からは、まず樹林帯の登山道を歩きます。 鳥たちのさえずりを聞きながら、高山植物を観察しつつ、ゆっくりと高度を上げていきました。 やがて宝永第二火口縁へ到着。 しかし、この時点では周囲は濃い霧に包まれ、本来であれば目の前に広がるはずの宝永山の雄大な姿は見えませんでした。 参加者の皆様には、「心の目」で宝永山を想像していただきました (^_^;) その後、宝永第一火口縁まで登って休憩。すると、タイミングよく霧が


富士登山チャレンジプログラムSTEP3「水ヶ塚公園~二ツ塚・上塚」を開催しました(5/17)
5月17日、マウンテンガイドサービス自遊舎では、富士登山チャレンジプログラムSTEP3「水ヶ塚公園~二ツ塚・上塚」を開催しました。 当日は久保田ガイドが、6名のお客様をご案内。 素晴らしい快晴に恵まれ、春の澄んだ空気と新緑が美しい富士山麓の森の中で、富士登山本番に向けた実践的なトレーニングを行いました。 登山道周辺では、「トウゴクミツバツツジ」が見頃を迎えており、苔むした樹海の森と鮮やかな新緑が印象的な一日となりました。 今回の最終目的地は、約2000年前の噴火によって形成された富士山の寄生火山、「二ツ塚・上塚(標高1928m)」です。 上塚へ向かう途中からは、富士山特有の火山性地質である「スコリア」の道が続きます。 足元が滑りやすく、踏み込みによって沈み込む独特の路面は、まさに富士登山本番そのもの。 参加者の皆様には、 ・スコリア地帯での歩き方 ・急斜面での体重移動 ・疲労をためにくいペース配分 ・下山時の足運び ・高山病予防と対策の再確認 などを、実際の地形を使いながら体験していただきました。 そして山頂に到着すると、目の前には大迫力の「宝永


富士登山チャレンジプログラムSTEP2「越前岳」を開催しました(5/10)
5月10日、マウンテンガイドサービス自遊舎では、富士登山チャレンジプログラムSTEP2「越前岳」を開催しました。 当日は、久保田ガイドと柳沼ガイドの2名体制で、12名のお客様をご案内し、夏の富士登山本番に向けた実践的なトレーニングを行いました。 今回の舞台となった「越前岳(標高1,504m)」は、愛鷹山塊の最高峰です。 この時期の愛鷹山周辺は、新緑と花々が美しい季節を迎えており、登山道では、愛鷹山周辺に見られる固有種「アシタカツツジ」や、「トウゴクミツバツツジ」がちょうど見頃となっていました。 鮮やかな花々に彩られた登山道を歩きながら、参加者の皆様も自然と笑顔に。 途中、山頂へと続く尾根からは、愛鷹山塊の中でもひときわ荒々しい姿を見せる「鋸岳」を望むことができ、その迫力ある景観に足を止める場面もありました。 さらに、山頂直下では、鮮やかなピンク色の花を咲かせた「イワカガミ」の群生も見ることができ、春から初夏へ移り変わる山の魅力を存分に感じられる一日となりました。 トレーニングでは、 ・高所環境に適応するための体験トレーニング ・呼吸法の練習 ・気





















