

富士宮ルートと吉田ルートの違い|初心者はどちらが登りやすい?静岡側ガイドが解説
富士山には主に「吉田ルート(山梨県側)」と「富士宮ルート(静岡県側)」という代表的な登山ルートがあります。 「初心者には吉田ルートがおすすめ」と言われることも多い一方で、静岡側の富士宮ルートにも大きな魅力があります。 ここでは、それぞれの特徴を客観的に整理しながら、どんな方に向いているのかを分かりやすく解説します。 吉田ルートの特徴(山梨県側) 山小屋の数が多い 登山者数が最も多い人気ルート 登りと下りが別ルート 「初心者向け」と紹介されることが多い 山小屋が多いため安心感があり、情報も豊富です。その一方で、シーズン中は非常に混雑しやすく、時間帯によっては渋滞が発生することもあります。 富士宮ルートの特徴(静岡県側) 標高約2,400mからスタート(最も高い位置から登山開始) 登山距離が最短 登りと下りが同じルート 吉田ルートに比べれば混雑が少なめ 富士宮ルートは「山頂直下がやや急」「岩場がある」と言われることがあります。 確かに一部岩場はありますが、登山道は整備されており、ガイド同行であれば十分対応可能です。 距離が短いため、体力面では合理的と


富士宮の冬の風物詩「牧野酒蔵 蔵開き」を訪れました
2月1日、富士宮市にある老舗酒蔵 牧野酒蔵 にて、年に一度の恒例行事「蔵開き」が開催されました。 当日は振る舞い酒や日本酒の有料試飲をはじめ、地元業者による出店、ステージでの催しなどが行われ、酒蔵の敷地は多くの来場者で賑わい、まるでお祭りのような活気に包まれていました。 冬の澄んだ空気の中で味わう日本酒は格別で、訪れた方々の笑顔からも、この蔵開きが地域に根付いた大切なイベントであることが伝わってきます。 実は…自遊舎の富士登山ガイドが蔵人として活躍しています 今回の訪問には、もう一つ特別な理由がありました。実は、 弊社の富士登山ガイドのひとりである桑名ガイドが、牧野酒蔵で蔵人として働いています。 山でお客様の安全を支えるガイドとしての顔とはまた違い、酒造りという伝統の世界で真剣に向き合う桑名ガイドの姿は、とても印象的でした。 当日は、同じく弊社富士登山ガイドの 柳沼ガイド とともに訪問し、桑名ガイドを囲んでの3ショット写真、そして牧野酒蔵の 牧野社長 も交えた記念の4ショット写真を撮影させていただきました。 左から桑名ガイド・久保田・柳沼ガイド


稚内を目指した冬の北海道旅 〜「行かない」という選択が教えてくれたこと〜(最終話)
今回の北海道旅行は、結果として「稚内に行けなかった旅」でした。 それは事実ですし、最初に描いていたゴールに辿り着けなかった、という意味では未完の旅だったのかもしれません。 けれど今、振り返って強く思うのは、 この旅は、私自身の仕事——登山ガイドという立場に、深くつながる旅だった ということです。 判断とは、「正解を当てること」ではない 登山でも、旅でも、私たちはつい 「正解」を探してしまいます。 行くべきだったのか 行かなかったのは臆病だったのか もう少し待てば状況は変わったのではないか けれど、実際の現場にあるのは 結果がわかる前の判断 だけです。 天候、交通、時間、体力、経験。 限られた情報の中で、 「今、この時点でどうするか」を決める こと。 今回の旅で繰り返していたのは、まさにその連続でした。 ガイド業で、私が一番大切にしていること 登山ガイドとして、私が一番大切にしているのは、 「行くこと」ではなく、「無事に帰ること」 です。 山頂に立つことは、確かに魅力的です。 けれど、山頂に立たなくても、価値のある登山はいくらでもあります。 むし


稚内を目指した冬の北海道旅 〜辿り着けなかった場所と、辿り着いた実感〜(第4回)
この旅の目的地は、最後まで「稚内」でした。 けれど結果から言えば、私は稚内に辿り着いていません。 天候、列車の運行状況、乗り継ぎの不確実性。 その一つひとつを考え、悩み、調べ、相談し、最終的に 「無理をしない」 という判断を重ねた末の結論です。 行き先を変える、という決断 旅の途中で行き先を変えることは、どこか「負け」のように感じてしまうことがあります。 せっかくここまで来たのに。 もう少し頑張れば行けたかもしれない。 次はいつ来られるかわからない。 そんな気持ちが、何度も頭をよぎりました。 でも同時に、 「この状況で行くことが、本当に正解なのか?」 という問いも、ずっと消えませんでした。 (車窓越しの列車に「稚内」の文字が... 私が乗車する予定だった特急「宗谷」です) 登山と同じだ、と思った瞬間 登山でもよくあることですが 天候が崩れそうなとき 予定より時間がかかっているとき メンバーの体調や足取りに不安を感じたとき その場で撤退や変更を判断することは、決して珍しくありません。 むしろ、 「引き返す判断」ができるかどうかこそ、経験と責任が問わ


稚内を目指した冬の北海道旅 〜北へ向かうほど、心が静かになっていく〜(第3回)
前回までの記事では、「思い立った旅の始まり」と「本州を縦断する鉄道の時間」について書いてきました。 第3回は、いよいよ“北海道に足を踏み入れてから、稚内へ向かう道中”です。 ただ距離を移動しているだけなのに、なぜか心の奥が少しずつ整っていく――そんな感覚が、はっきりと自覚できた区間でした。 北海道に入った瞬間、空気が変わった 新函館北斗駅に降り立った瞬間、「寒い」というよりも、まず感じたのは 空気の密度の違い でした。 同じ日本なのに、音が少なく、風が澄んでいて、時間の流れが一段ゆっくりしている。 これは、山で標高を上げていったときに感じる感覚に少し似ています。 景色が変わる前に、まず 身体の内側が反応する あの感じです。 列車に揺られながら、何もしない時間を許す 函館から札幌、そしてさらに北へ。 車窓に流れていくのは、広い大地と、整いすぎていない町並み。 スマホを見る時間は自然と減り、代わりに「ただ外を見る」時間が増えていきました。 何かを考えようとしているわけでもなく、かといって、何も考えていないわけでもない。 登山中で言えば、 登りでも下り


稚内を目指した冬の北海道旅 〜天気予報に振り回される日々〜(第2回)
旅の計画は、立てている時間が一番楽しい―― よくそんなことを言います。 けれど今回の旅は、計画を立て終えたその瞬間から、少しずつ様子が変わっていきました。 稚内の天気予報が「揃わない」 出発日が近づくにつれ、気になり始めたのが 稚内の天候 でした。 確認していたのは、主に次の3つ。 気象庁 Yahoo!天気 ウェザーニュース ところが... 同じ日・同じ場所の予報なのに、内容がまったく揃わない。 「曇り時々雪」 「風雪強い」 「暴風雪の可能性あり」 さらに... 「信頼度A」と書かれている予報と、「警報級の可能性」と書かれている予報が、同時に存在する状況。 正直 どれを信じればいいのか分からない というのが本音でした。 (稚内市の警報・注意報〈1/10時点の稚内地方気象台発表〉) 登山と同じ「引き返す判断」 私は登山ガイドという仕事柄、天候判断には日常的に向き合っています。 だからこそ、 行けるかどうか 行ってよいかどうか 行かない方がよいか この3つは、まったく別のものだと考えています。 「列車が動くかどうか」「バスが運行するかどうか」


稚内を目指した冬の北海道旅 〜すべては一本の列車から始まった〜(第1回)
今回は、昨年10月に突然思い付き、1月に実行した「北海道旅行」について書きたいと思います。 でもなぜ「北海道旅行」の記事を?と... 登山ツアーやトレッキングを行っている会社のブログに、「北海道旅行」の記事が載ることに、少し違和感を覚える方もいるかもしれません。 けれど私自身、 山も旅も、「安全を考え、判断し、行動する」という点では本質的に同じもの だと考えています。 今回の北海道旅行は、観光そのもの以上に、 「計画」「判断」「引き返す勇気」 について、改めて考えさせられる旅でした。 その過程は、登山ガイドとして日々向き合っている判断と深く重なります。 そのため今回は、あえてこの体験を、ブログに残してみようと思いました。 すべては突然の思いつきから始まった 2025年の10月末。特に理由もなく、ふと、 「宗谷本線に乗ってみたい...」 という気持ちが湧いてきました。 旭川から稚内へ。 日本最北の地へ向かう、あの長い単線。 冬の宗谷本線の車窓を、静かに眺めてみたい。 それが、この旅の一番の目的でした。 そして、もう一つ。 以前フェリーで何度か渡った


「富士登山ツアー2026」予約受付開始日のお知らせ
大変お待たせいたしました。 弊社・自遊舎が企画・運営する 「富士登山ツアー2026」 のご予約受付を、 2026年2月8日(日)AM7:00より開始 いたします。 なお、 2026年度の「富士登山ツアースケジュール」は、2026年1月15日(木)に公開予定 です。各日程・プラン内容をご確認のうえ、ご予約をご検討ください。 【重要】ご予約受付開始日についてのご注意 誠に恐れ入りますが、 予約受付開始日時(2026年2月8日(日)AM7:00)以前にいただいたご予約につきましては、無効 とさせていただきます。 ※毎年、募集開始日前にご予約のお問い合わせをいただくケースがございますが、公平性を保つため、 受付開始日時以前のご予約はお受けできません ので、あらかじめご了承くださいますようお願い申し上げます。 2026年度も、選べる2つの富士登山ツアープラン 2026年度の富士登山ツアーも、昨年に引き続き、 現地集合・現地解散プラン に加え、 「送迎付きご来光プラン」 を開催いたします。 ■ 送迎付きご来光プランについて 新幹線の停車駅でもあ


【先着300名様】富士登山ツアー2026年 登頂祈願てぬぐい プレゼント
毎年ご好評をいただいている 「登頂祈願てぬぐい」 を、2026年度 富士登山ツアーにご予約いただいたお客様へ 先着300名様限定 でプレゼントいたします。 2026年版のてぬぐいは、 白い生地に赤い文字の紅白カラー。 「チャレンジ富士登山」「登頂祈願」「富士の頂を目指す!」――富士山への挑戦に想いを込めた、毎年変わらぬ図柄です。 図柄は毎年同じ。変わるのは、その年だけの “色” と “年号(2026)”。 このてぬぐいを手にした瞬間から、富士登山はもう始まっています。 登山当日はもちろん、首に巻いても、ザックに結んでも、そして下山後は「無事登頂の記念」として。 富士山に挑むすべての方へ、 安全登山と登頂成就への願いを込めて。 ■ 2026年度 富士登山ツアー 予約受付について 2026年度 富士登山ツアーの予約受付は 2026年2月初旬ごろ開始予定 です。 詳細は、当ホームページおよびSNSにて随時ご案内いたします!


~静岡の低山で“自遊”時間~「自遊舎の里山・低山トレッキング紀行」 《精進湖パノラマ台》編
静岡県からすぐ行ける絶景!精進湖畔・パノラマ台 (1,328m) トレッキング — 紅葉・ミズナラ・そして曇り空の中に現れた富士山 — 静岡県の里山・低山を中心に歩いてきましたが、今回は少し足を伸ばして、山梨県・精進湖畔にある「パノラマ台」を訪れました。県境から非常に近く、静岡県の皆さんにもアクセスが良い一座です。 訪れたのは紅葉がまさに見ごろを迎えていた11月中旬。カエデ類やミズナラ、ブナなどブナ科の樹木が色鮮やかに染まり、山道を彩っていました。しかしながら、今回はあいにくの曇り空で、晴天とはいきませんでした。光量が低めだったため、写真に映る景色も少し控えめでしたが、むしろ“しっとりとした秋の森”という雰囲気が味わえました。 アクセス・登山口情報 登山口は精進湖畔から入るルート。駐車場があり、車でのアクセスも容易です。トイレやベンチなどの休憩施設が整っており、初めての訪問でも安心して歩き始められます。 コースの概要 登山口から山頂までは往復で約2〜3時間の程よい行程。標高差も大きくなく、低山の範疇で「紅葉+展望」を楽しむには絶好のルートです。樹





















