

富士登山チャレンジプログラム ステップ1(4/5開催)
山頂にて、参加された5名のお客様と久保田ガイドで記念撮影 4月5日、精進湖畔にある「パノラマ台」にて、 「 富士登山チャレンジプログラム2026 (STEP1) 」 を開催しました。 富士山を見上げるだけの日々から、一歩踏み出すために 「いつかは富士山に登ってみたい」 そんな憧れを抱きながらも、体力や技術への不安から一歩を踏み出せずにいる方は少なくありません。 マウンテンガイドサービス自遊舎では、そうしたお客様の声にお応えし、昨年より「 富士登山チャレンジプログラム 」をスタートさせました 。 単なるツアーではなく、3ヶ月かけて段階的に富士山に必要な力を身につける実践型プログラムです 。 昨日4月5日は、その最初の一歩となる「ステップ1」を富士河口湖町のパノラマ台にて開催いたしました 。 4/5朝の精進湖畔より(ちなみに、無加工です) 今回の〝チャレンジャー”は5名 ご参加いただいたのは、男性2名、女性3名の計5名様。 皆様、登山を始められたばかりの初々しいメンバーですが、「今年こそは富士山の頂へ」という強い意志を持って集まってくださいました。


再 始 動 ~ 登山ガイドの矜持とともに ~
朝霧高原より望む富士山 昨年末にお客様を山へご案内して以来、3ヶ月。 この間、プライベートで北海道や新潟、富山を旅し、近くの里山をのんびり歩く時間を 持ちました。 一方で、ここ数ヶ月は、日常の喧騒や、自分自身の本来の歩みとは少し異なる時間に、多くの情熱を割いてきたようにも思います。 かなり疲れましたが、それはそれで大切な経験でした... しかしここからまた、私の本分である、山というフィールドへ... そして風が吹き、確かな手応えだけが残る、あの大きな自然の真っ只中へ... 明日4月5日より、再び、プロの登山ガイドとしての「矜持」を研ぎ澄ませ、またいろいろなお客様方を山へご案内したいと思います。 マウンテンガイドサービス自遊舎では、2026年度に富士登山を計画している方を対象とした「 富士登山チャレンジプログラム2026 」を開催しております。 ツアーで登山する方や、個人で登山される方も対象とした企画となっておりますので、ご興味がおありの方は、こちらをご覧ください ⇒ 「 富士登山チャレンジプログラム2026 」


春の立山連峰を仰ぐ… 富山「雨晴海岸」巡礼紀行(番外編)
今回の富山旅。 雨晴海岸から見る立山連峰が旅の主役だったとすると、その道中で出会う、いくつもの景色や道程もまた、静かな脇役だったのだと思います。 旅を終え、数日が経った今も、そのひとつひとつの光景が脳裏によみがえります。 遠ざかる聖域 朝7時、雨晴(あまはらし)を離れ、帰途につきました。 数時間前に通ったこの場所は、遠くにまばらな、ぼんやりとした明かりが灯るだけの、未だ眠りの中にいる町でした。 すっかり明るくなった今、あらためて、ここが広大な平野であることに気づいたのでした。 一般道を走ることおよそ1時間。 ようやく、北陸道のインターにたどり着きました。 そして料金所を抜けた瞬間、あの剱岳の山容が、驚くほど近くに現れたのです。 どこかパーキングに車を停め、もう一度、じっくりとその山容を眺めたかったのですが、走れど走れど、適当な停車場所は見つかりません。 結局、ハンドルを握りながら、視界の端の方にちらちらと、その峻険な山容を追いかけることしかできなかったのです。 暗闇の先に現れる「碧(あお)」 富山県との境界を越え、新潟県へ。 ...


春の立山連峰を仰ぐ… 富山「雨晴海岸」巡礼紀行(第三話)
この雨晴海岸から仰ぎ見ることができる「剱岳(つるぎだけ)」。 実は私が、最も愛してやまない山が、この剱岳です。 新田次郎の小説『剱岳 点の記』にも描かれていますが、そこはかつて、立山信仰が盛んだった時代に、地獄の剣の山や針の山として恐れられ、人が立ち入ってはならない場所、と考えられていたそうです。 急峻な地形からか、前人未踏の山とされ、登ると罰が当たる、という言い伝えがあったが故でしょうか。 私が夏場にガイドとして活動する富士山は、ご神体である女神、木花開耶姫(このはなさくやひめ)のように、均整のとれた、しなやかで、どこか「女性らしさ」を感じさせる山です。 対してこの剱岳は、あの荒々しく、峻厳とした岩稜と雪渓を抱いた、どこか「男性らしさ」を感じずにはいられない山なのです。 富士の美しさとは対極にある、その厳格な美しさ、というものを私は感じるのかもしれません。 3月20日 6:00 雨晴海岸の夜明け 東の空が、ゆっくりと明るさを増すと同時に、先程まで闇に包まれ、静寂だった富山湾もゆっくり輝きはじめます。 まるでこの海の生命力が躍動しはじめるかの如


春の立山連峰を仰ぐ… 富山「雨晴海岸」巡礼紀行(第二話)
3月19日夕方から20日夕方まで。 日々の忙しいあい間を縫って、唯一、見つけたのがこの24時間です。 行くべきか… 行かざるべきか… 自宅を出る直前まで、自問自答を繰り返したのでした。 しかし、「いや、今のこの瞬間に行かなければ、必ずあとで後悔する... 」 そんな理屈なき直感に、最終的に突き動かされたのでした。 今回、この弾丸富山旅を思いたったきっかけは、ある1枚の写真です。 雨晴海岸から望む剱岳 ここ「雨晴(あまはらし)海岸」から望む穏やかな富山湾と、背後にそびえる3000m級からなる立山連峰がひとつにおさまるこの絶景を、どうしても見てみたったのです。 3月20日 4:30 有磯海SAを出発 結局、寝袋に入っても一睡もできぬまま、出発予定の4:30となりました。 未だ真っ暗な富山の空には、かすかな星のまたたきが残ります。 足早に準備を済ませ、重たい体を引きずるかのごとく、更に北へ向け、車を走らせます。 3月20日 5:30 雨晴海岸に到着 ついに、目的地である雨晴海岸に辿りつきました。 薄暗がりの中、まずは静まり返った雨晴駅の駅舎に立


春の立山連峰を仰ぐ… 富山「雨晴海岸」巡礼紀行(第一話)
雨晴海岸から仰ぐ、剱岳と立山連峰の朝焼け 今からさかのぼること、およそ10年前。 私は若さに任せ、日帰りの剱岳登山に挑みました。 夕方、伊豆の自宅から車を走らせること6時間。 深夜、早月尾根の登山口である馬場島に到着。 3時間の仮眠後、暗闇の中を歩き出し、午前7時には山頂へ。 正午には下山し、その日の夕方には再び伊豆の自宅へ戻る……。 世に言う「弾丸登山」です。 あの頃の私にとって、山は征服すべき対象であり、自らの限界を試すための峻険な壁でした。 若さゆえの無茶であり、傲慢さだったのかもしれません。 昔から、思い立ったらすぐにやらねば気が済まない性分でした。 数日の休みができれば即座にチケットを取り、一人でアジアの国々を彷徨う。 そんな「動」の生き方が、私のすべてでした。 しかし今回、私の中に芽生えたのは、全く別の感情でした。 あの鋭い岩の峰に登るのではなく、「敢えて遠くから、ただ静かに眺めていたい」。 それは、単なる体力の衰えではなく、人生の荒波を経て、大切なものを遠くから慈しみたいという、祈りにも似た心の変化だったのかもしれません。 計画


霊山・身延山を歩く ~ 静寂の森で思索の山行 ~
3/12(木)は身延山へ。 身延山は、山梨県身延町にある、日蓮宗の総本山・久遠寺がある霊山で、開祖である日蓮上人が晩年を過ごした場所です。 山頂には、奥之院思親閣があり、その名の通り、日蓮上人が故郷をしのんで両親を思った場でもあるそうです。 実は、先月2月にもこの山を下見しましたが、下山後に、どうしても気になることがあったため、2度目の下見となりました。 登山ガイドとしての矜持、と言えるのかもしれません。 この日は平日ということもあり、境内にも行きかう人はまばらで、登山道に至っては、終始、誰一人とすれ違うことはありませんでした。 そのためか、また、この山が霊山であるが故か、一人で歩いていると、自然と物思いに耽っていくのを実感した今回の山行でした。 とても急峻な登山道を、一歩一歩、足裏の感覚を確かめるように、まるで、自分が生きているという実感を確かめるかのごとく、歩みを進めていきます。 登山開始前から特に決めていた訳でもありませんが、なぜか、 ・水を欲しても山頂までは我慢する ・山頂までは一切休憩を取らずにひたすら歩く という、ストイックな目標


~静岡の低山で“自遊”時間~「自遊舎の里山・低山トレッキング紀行」《神石山トレッキング(湖西連峰)》編
浜名湖を一望する展望の山「神石山」 3月7日(土)、 静岡県湖西市と愛知県豊橋市の県境に位置する 神石山(かみいしやま・342m) を歩いてきました。 神石山は、湖西市から豊橋市にかけて連なる 「湖西連峰」 の一座で、標高こそそれほど高くありませんが、山頂からの展望は素晴らしく、 浜名湖を一望できる人気の低山 として知られています。 今回の登山は、静岡県の最西端、湖西市にある 梅田親水公園 に車を停め、 梅田峠 → 仏岩 → ラクダ岩 → 神石山山頂 というルートを歩きました。 静岡県の東の端に近い私の自宅から、最西端の湖西市までは高速道路を利用しても片道約2時間半。 改めて、 静岡県が東西にとても広い県であること を実感する移動でもありました。 地元の方に愛されている「湖西連峰」 登山口から山道へ入ると、まず感じたのは 登山道の歩きやすさ でした。 道はしっかり踏み固められており、よく整備されています。 その様子から、この山が 多くの人に日常的に歩かれている山 であることがすぐに伝わってきました。 実際に歩いている途中でも、ご年配の


朝霧高原・富士宮営業所から見える「ダイヤモンド富士」
朝霧高原にある弊社富士宮営業所からは、毎年3月下旬ごろになると「ダイヤモンド 富士」を見ることができます。 ダイヤモンド富士とは、富士山の頂上と太陽が重なる瞬間のことで、山頂がきらりと 輝くように見える、ほんの短い時間の特別な景色です。 事務所からは、東の方向に富士山を見ることができます。 そのため、この時期になると、早朝に富士山の後ろ側から太陽が昇り、ちょうど山頂 の真上に朝日が重なる瞬間が訪れます。 営業所からは、だいたい 3月26日~30日の午前6時30分ごろ に、その光景を見ること ができます。 もちろん、天気が良くなければ見ることはできません。 少しでも雲がかかってしまえば、山頂から太陽が顔を出す瞬間を見ることは難しくなり ます。 それでも、朝の澄んだ空気の中で富士山を眺めながら、その瞬間を待つ時間は、朝 霧高原らしい静かなひとときです。 ここに掲載している写真は、一昨年、事務所の前から撮影したダイヤモンド富士の様 子です。 山頂の真上から朝日が現れた瞬間、思わずカメラを構えたことを覚えています。 もうすぐ、今年もその季節がやってきます


~静岡の低山で“自遊”時間~「自遊舎の里山・低山トレッキング紀行」《高ドッキョウ トレッキング》編
地形図に名前が刻まれた山、「高ドッキョウ」 今回は、静岡市清水区の興津川上流部に位置する山、 「高ドッキョウ」 (1133m)を歩いてきました。 実はこの山、数年前までは地形図に名前がなく、ただ標高の数字だけが記されている「知る人ぞ知る存在」でした。 しかし、改めて最新の地図を確認すると、今はしっかりと「高ドッキョウ」の名が刻まれています。 かつては誰にも名指しされなかった場所に、名前が与えられる。 それは、曖昧だった存在が、一つの確かな輪郭を持った瞬間のように感じられ、今の自分の心に不思議と強く響きました。 登山道途中に現れる、慈しみに満ちた!?「ヒュッテ樽」 登山道を進んでいくと、一軒の無人小屋が現れます。 その名も「ヒュッテ樽」。 驚くのは、その管理の行き届き方です。 個人所有の小屋でありながら、内部もトイレも驚くほど清潔に保たれています。 そこにあるのは、単なる清掃という作業ではなく、 「自分の居場所を、自分自身の手で大切に整える」という、持ち主の方の強い意志と誇り です。 誰に見せるためでもなく、ただ自分の信念のために場を清める





















