稚内を目指した冬の北海道旅 〜辿り着けなかった場所と、辿り着いた実感〜(第4回)
- cleanest 100

- 1月21日
- 読了時間: 3分
更新日:1月22日

この旅の目的地は、最後まで「稚内」でした。
けれど結果から言えば、私は稚内に辿り着いていません。
天候、列車の運行状況、乗り継ぎの不確実性。
その一つひとつを考え、悩み、調べ、相談し、最終的に「無理をしない」という判断を重ねた末の結論です。
行き先を変える、という決断
旅の途中で行き先を変えることは、どこか「負け」のように感じてしまうことがあります。
せっかくここまで来たのに。
もう少し頑張れば行けたかもしれない。
次はいつ来られるかわからない。
そんな気持ちが、何度も頭をよぎりました。
でも同時に、
「この状況で行くことが、本当に正解なのか?」という問いも、ずっと消えませんでした。

(車窓越しの列車に「稚内」の文字が... 私が乗車する予定だった特急「宗谷」です)
登山と同じだ、と思った瞬間
登山でもよくあることですが
天候が崩れそうなとき
予定より時間がかかっているとき
メンバーの体調や足取りに不安を感じたとき
その場で撤退や変更を判断することは、決して珍しくありません。
むしろ、
「引き返す判断」ができるかどうかこそ、経験と責任が問われる場面です。
今回の旅での行き先変更は、まさにそれと同じ感覚でした。
余市、札幌、そして空港へ
結果として私は、
余市で足を止め
ニッカウヰスキーを訪ね
小樽に立ち寄り
札幌を経由して
新千歳空港から帰路につきました
当初描いていた「最北端の地」は、地図の上に残ったままです。
でも、不思議と後悔はありませんでした。
それは、この旅が
「どこまで行けたか」ではなく、「どう判断したか」の連続だったからだと思います。
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(札幌よりローカル線を乗り継ぎ、雪の降りしきる「余市」へ)
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(変更する目的地を余市にした一番の「動機」がこれ↑)
辿り着けなかったからこそ、得られたもの
稚内には行けませんでした。
けれど、
無理をしない判断
情報を集め、比較し、決める過程
状況を受け入れる気持ち
予定外を楽しむ余裕
そういったものは、確かにこの旅で手に入りました。
登山ツアーを仕事にしている今、この経験は決して小さくありません。
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(2日目の晩餐も... 余市の地物「ホッケ・ヒラメ・生ニシン」などの寿司を堪能)
目的地は、一つじゃない
旅も登山も、目的地は地名や山頂だけではありません。
その途中で、何を感じ、どう考え、どんな判断をしたのか。
今回の北海道旅行は、「稚内に行く旅」ではなく、「行けなかった判断を含めて、納得できる旅」でした。
それで十分だったと、今は思えています。
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(2日目に急遽泊まったホテル「水明閣」
あのマッサンこと、ニッカウヰスキー創業者「竹鶴政孝」氏 命名の宿だそう)













































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