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北の大地に誘(いざな)われ… 北海道ひとり旅(第2話)

4 時間前
読了時間: 3分


北の大地に降り立ち、まず直面したのが「ガス缶問題」でした。


今回の旅は気ままな車中泊。


いつも使っている山用のガスバーナーを持参し、お湯を沸かしたり、ちょっとした料理を作ったりするつもりでした。


しかし飛行機には、安全管理上の問題で、ガス缶を持ち込むことが禁止されています。


そこで、北海道に降り立ったらまず、ガス缶を購入しようと決めていました。



レンタカーを借りた後、真っ先に帯広市内のアウトドア店に向け、車を走らせます。



外は雨…


延々と続くまっすぐな道…


見渡す限り拡がる広大な草原…


走れど走れど、帯広市街にはなかなか近づきません。


こんなところでもあらためて、「ああ 北海道に来たんだな~」と実感します。




帯広市街に入り、アウトドア店に行こうとしましたが、時刻は午前9時過ぎ。


当然ですが、どこのお店もまだ開店前です。



雨の街中。


このまま車の中で開店を待つか… と、一瞬頭をよぎりましたが、すぐに気が変わりました。


せっかく北海道に来たのにもったいない…


「そうだ、このまま車を走らせ、釧路まで向かおう」


そう思うと同時に、私は車を東に向け走らせていたのでした。



普段、登山ガイドとしてお客様をご案内している時には、


きちんとした登山計画を立て…


進んでいる方向やルートに間違いがないかを確認し…


たえず行程管理や安全管理に意識を集中させています。



しかし今回はプライベートでノープランの旅。


だからこそ成し得る「自由な決断」だったのかもしれません。



雨の高速道路を一気に駆け抜け、無事、釧路に到着。


そしてアウトドアショップでガス缶を購入した後は、さらに車を東へ走らせます。


雨の釧路川
雨の釧路川

途中、約15年ぶりに訪れた中標津(なかしべつ)の町には、昔、食料品を買い求め、小さなスーパーに立ち寄った記憶があります。


昔の記憶を頼りにスーパーへ行くと、記憶を覆すような立派な建物へと様変わりしており、なんだかワクワクしてきました。



食料品を買い込んだ後は、今夜の宿泊地を「道の駅おだいとう」に決めます。



対向車などめったにすれ違うことのない、ただただ真っ直ぐな道…


両脇には見渡す限りどこまでも続く広大な草原と牧場…


遠くに番(つがい)の丹頂鶴が佇み、また、草をはむエゾシカの群れも…





疲れ果てていた自分にとって、誰もいない、このどでかい、静かな大地に身を置くことが、何よりの癒しとなります。



午後6時前。


初日の目的地と決めた「道の駅おだいとう」に到着です。



伊豆の自宅を出てから、およそ16時間。 日本の東の果てに到着しました。




車をひた走らせ、いろいろとバタバタした一日目でしたが、振り返ってみれば、これ以上ないほどにワクワクした、私の気ままな旅の幕開けでした。



第3話へ続く…

 
 
 

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