「北の大地に誘(いざな)われ… 北海道ひとり旅(第3話)」

「道の駅おだいとう」の夜は寒く、助手席を倒し、持参した寝袋に包まりながら早目に就寝しました。
9月21日 午前5:30。
昨日の雨はやみ、車内に陽が差し込むすっきりとした朝です。
車外に出てみると、昨夜、霧に包まれ全く見えなかった野付湾が一望でき、遠くに見える小さな漁船が早々に漁を開始していました。

さて、今日はどこへ行こうか…
ほとんど考える間もなく、すぐに頭に浮かんだのが知床(しれとこ)です。
目指すは羅臼(らうす)。 知床半島最果ての地です。
そう思い、私は車を更に北へと走らせるのでした。

午前8:00。
羅臼の市街地を通り過ぎ、更に車を知床峠まで一気に走らせます。

ここへ来た目的は、久しぶりに羅臼岳に〝会うため”です。
しかしあいにく雲がかかり、山裾しかおがむことができませんでした。

「自然を相手にする仕事をしている身だからこそ、この見えない景色もまた〝ありのままの景色”なんだな…」と受け止め、来た道を戻るのでした。


午前10:00。
その後、以前からずっと行きたかった野付(のつけ)半島へ。



車で行ける最先端の駐車場まで行き、そこから海岸線を歩きました。
半島の最も東の端と思われる海岸まで歩きます。

東の果てから国後島を探すも、あいにく雲がかかり見えません。
しかし、北東から吹き寄せる風を感じながら、波の音を聞いていると、どこか国後を感じられたような気がしてきました...

午後2:00。
その後、私は再び中標津へ戻り、新鮮なホッケとお刺身を仕込み、本日は「虹別オートキャンプ場」のコテージに向かいます。

やはり15年前にも訪れたことのある懐かしい場所で、この旅で唯一の“贅沢”です。


午後5:30。
静かなコテージの庭先で仕込んできたホッケを焼き、お刺身を肴に酒を傾けます。


激務だった夏の忙しさから解き放たれ、こうして北の森の静かなコテージでひとり酒を呑む...
なんとも贅沢で、愛おしい時間でもあり、心が満たされていく夜となったのでした...

第4話へ続く…


























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