~静岡の低山で“自遊”時間~「自遊舎の里山・低山トレッキング紀行」《長者ヶ岳トレッキング》編
- 4 日前
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富士山を真正面に望む名峰「長者ヶ岳」
今回は、静岡県富士宮市にある 長者ヶ岳(1,336m) を歩いてきました。
長者ヶ岳は、富士山の西側に位置する天子山地の山で、山頂から真正面に富士山を望むことができる絶景の山として知られています。
これまで県内の多くの山を歩いてきましたが、山頂から富士山を眺める山としては、私の中で間違いなくベスト3に入る一座です。
2023年5月には、NHKの番組「ウィークエンド中部」の人気コーナー「ゆる山へGO」にガイドとして出演した際にも、この長者ヶ岳を紹介させていただきました。
あの時の賑やかな収録の記憶を懐かしく思い返しながらの入山です。


登山開始 ― 静寂の森を、一歩ずつ噛みしめる
3月5日(木)
冷え込みの残る朝、富士宮市朝霧にある弊社富士宮営業所の近くにある、長者ヶ岳へ向かいました。

登山道は比較的よく整備されており、登り始めは落ち着いた森の中を歩く静かな道が続きます。

急な岩場などは殆どなく、初心者の方でも歩きやすいコースですが、今回は自分自身の心身を確かめるように、一歩一歩の足音を噛みしめながら標高を上げていきました。
途中、木々の間から姿を見せる富士山に励まされながら進むと、ある地点で突然視界が開け、真正面に堂々とそびえる富士山が現れました。


その圧倒的な迫力に、思わず足を止め、深く息を吐きました。
まさに「富士山を見ながら登る山」という表現がぴったりです。
山頂から広がる、揺るぎない大パノラマ
山頂に到着すると、そこには期待を裏切らない素晴らしい展望が広がっていました。
まず目の前には、遮るものが何もない富士山の雄姿。
まるで富士山と一対一で向き合っているような、不思議な静寂に包まれます。

そして西を向けば、日本第2位の高峰・北岳や間ノ岳をはじめ、塩見岳、赤石岳、聖岳といった3000m級の南アルプスの名峰たちがずらりと並びます。

富士山と南アルプスを同時に、これほど鮮明に眺められるのは、長者ヶ岳ならではの贅沢な時間です。


四季が教えてくれる「変わらないもの」
長者ヶ岳は、四季それぞれに豊かな表情を見せてくれます。
春には色々なスミレやカタクリが咲き、この地域特有の「アシタカツツジ」が山を彩ります。
この花は、植物分類学の父・牧野富太郎博士が命名したことでも知られていますが、その花言葉には「自制心」や「節制」といった意味も含まれています。
厳しい冬の寒さに耐え、時期が来れば凛として咲くその姿には、どこか背筋が伸びるような潔さを感じずにはいられません。
まとめ ― 富士山を眺めるなら外せない一座
今回歩いた長者ヶ岳は、改めてその魅力を再確認させてくれました。
富士山を真正面に、最も美しく望める場所であること。
四季の自然が豊かで、訪れるたびに発見があること。
たとえ自分を取り巻く環境や心境がどのように移り変わろうとも、この場所から望む富士山だけは、いつも変わらずどっしりと、そこに在り続けてくれます。
その揺るぎない姿に、私自身もまた、静かな勇気をもらったような気がします...
次回は、また季節を変えて、この山をゆっくりと歩いてみたいと思います。
その時、山はどんな新しい景色を、私たちに見せてくれるのでしょうか。


























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